遺伝子組み換え、動画コンテスト−堀江貴文氏「刺さる情報で変わる」

2017年10月16日 21:55

理系大学生の感性を遺伝子組換え技術・作物に関する正しい理解のために役立てる−−。このような目的で、サイエンス・コミュニケーションの動画コンテストが9月開催された。3チームが参加し、不安を持つ人にラップ調で語りかけ、インパクトのある動画をつくった千葉大学の「サウザンド・リーブス (Thousand Leaves)」が優勝した。

(写真)

審査員を勤めた、ライブドアの創業者で今は投資活動、メディアコンサルなどを行っているホリエモンこと堀江貴文氏は、受賞作品について「刺さる情報だった。遺伝子組み換え作物について、『かっこいい』という情報を上書きしていくことで遺伝子組み換え作物をめぐる情報は変わっていくのではないか」と指摘した。

このコンテストは「第1回 FOODS NEXT 学生動画コンテスト「理系学生がデジタル動画でサイエンス・コミュニケーションに挑戦!」」。農業技術・サービスを提供する日本モンサントが支援した。科学と社会をつなぐサイエンス・コミュニケーションを社会に広げる目的で支援を始めた。第1回のテーマである遺伝子組み換えは、同社の技術基盤の1つ。しかし、この作物をめぐって社会に不安あると、同社は認識しているという。

 

審査は一般の大学生の審査員30名、堀江氏らを加えた専門家7人で行われ「メッセージの印象」「わかりやすさ」「創造性」「信頼性」などを審査基準にした。

 

「学生の皆さんが、どのように科学コミュニケーションを深めるのか。そして、どのように遺伝子組み換え作物の問題に向き合うのか。若い感性を参考にしたい」。日本モンサントの中井秀一社長は語った。

理系学生の感性を活かす

参加したのは、3つの理系学生グループだ。

一つ目は筑波大学のグループ「バイオeカフェ」。生命環境学群・生物学類の3人の学生が「遺伝子組み換えは必要ですか」。こうした疑問を元に自分と周囲の人々の疑問を、訪ね歩き、考えるという作品だった。

二つ目は千葉大学の園芸学部2人、理学部1人のグループ「サウザンド・リーブス」で、ラップ調のインパクトのある映像を作った。

三つ目は筑波大学の生命環境科学研究科3人の学生による「育種研」で、人々に語りかける形の映像をつくった。

3グループとも映像を作ることは初めて。プロの助けを得ながらまとめたが、いずれも完成度は高かった。

堀江氏「刺さる情報を試すことが必要」

受賞したサウザンド・リーブスの学生は「興味を持ってもらうことを考えた」と、作成の意図を話した。

堀江氏は「真面目路線では聞く耳をもたない人もいる。ラップで攻めたのはサイエンス・コミュニケーションの一つの正解」「YouTubeに流したらもしかしたらバズる(話題になる)かも」と話した。

堀江氏は遺伝子組み換え問題について講評の中で、遺伝子組み換えの理解を社会に広げるために、次のアイデアを出した。

「一度悪いものになると、理性では説得できない。論理的に説得しても無駄になる」

「そのために、かっこいいという情報を上書きしていく」

「遺伝子組み換えにかかわる人は、全然ビクビクする必要はなくて、『いいことをやっている』『世界の食料生産を支えている』『Save the world!』と堂々と事実を伝えればいい。賛同してくれる人たちもいるはずだし、それが適切なブランディングだ」

(写真)

(注・堀江貴文氏の考えは、日本モンサントのサイト内にある「ホリエモンがモンサントに提案する遺伝子組換え技術の究極のイメージ改善法とは!?」 で示されている。)

日本モンサントは、「科学と社会をつなぐサイエンス・コミュニケーションを今後支援していくという。

 

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